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【書評】冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行

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最近はなんか「自伝」的な本がお気に入りなgoryugoです。

名古屋オフの時に誕生日プレゼントとしてもらったこの「ジム・ロジャーズの本」

せっかくもらったんだから読んでみるか、くらいの軽い気持ちで読み始めたら、これがなんかすんごい面白い。

「投資」とかには今は全然興味ないんですが、そういうの抜きにして素晴らしい本でした。

バイクで世界一週の旅

ジム・ロジャーズという名前は今まで全然知らなかったのですが、どうやら世界的に見ると「ウォーレン・バフェット」とか「ジョージ・ソロス」と並ぶような、世界有数のとんでもない投資家らしいです。

てことは、きっと多分とんでもないお金持ちなはずなのですが、世界各地を「見て回る」ために、2年間掛けてバイクでの世界一周を試みる。

まともな道が無いようなシベリアだとか砂漠を走ったり、内戦が勃発しているような場所のすぐ近くなんかをもバイクで走ったりと、まぁそんなお金持ちでもそんな無茶なことするのね、ってくらいすんごい旅。

投資本であり旅行本であり世界を知る本

彼の旅の目的は、純粋に世界一周することでもあるんだけど、同時に自分の眼で世界を見て、投資の対象を探すためでもある。

なんかそうやって言うと、どうも「投資」に興味ある人しか面白く無いように聞こえそうなんだけど、全然そんな事無い。

世界っていったいどんなものなのか。世界のこの場所は、どんなところなのか。

日本に居ながらにして世界を「見てきた」人の話が聞けるっていう、ただそれだけでも凄く面白い。

たとえば自分の場合、アフリカって言われても「砂漠」だとか、もうちょっと必死に考えて「南アフリカのダイヤモンド」くらいのレベルでしか知らないんだけど、当たり前ながらアフリカにもたくさんの国があって、それぞれの国によって全然様相が違う。

よく考えたら、世界についてのことって、中学高校の社会科以降、なーんも勉強することなんてなかったわけで。

そして、もの凄く単純にそういう「知らないこと」を知ることができる、ってのが凄く面白い。

古い本ならではの凄さが

この本自体はちょっと古くて、1990年の旅を元にしているので、正直今とはちょっと「世界」は違う。

なんだけど、これがまた恐ろしいことに、彼が本の中で予測している出来事ってのが、今になって「実現」してたりして、なんというか「大投資家」の世界を見る目の凄さ、みたいなのを思い知ったりもしている。

この人、その後も再び「世界一周」をしていて、それもまた本になってるみたいなので、こっちもまた読んでみたくなってしまったですよ。

ガイドブックみたいに「親切」じゃないからこそ、海外旅行に行きたくなるし、そして、海外旅行に行く前に再び読んでおきたいな、と思った次第。


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