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この世でいちばん大事な「カネ」の話[書評]

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なんかKindleストアで500円くらいで売ってて勢いで購入。

西原理恵子は、むかーし「近代麻雀」とかの麻雀雑誌を読んでた時期に「なんか特徴的な絵の変なマンガを書いてるおもろい人」っていうイメージだったが、絵だけでなく文章もとても面白かった。

この世でいちばん大事な「カネ」の話、というタイトルだが、お金に関する話を中心に持ってきた西原理恵子の自伝的なストーリー。

「カネのハナシ」って下品なの?

Wikipediaにも著者西原理恵子の経歴は載っているが、本書に書かれているのは、だいたいがこの経歴に沿った著者本人の物語。

西原理恵子 – Wikipedia

Wikipediaと違うのは、1冊通して人生のあらゆる出来事と「カネ」をリンクさせたストーリーになっていること。

小さい頃は街全体が貧乏な地域に生まれ、漫画家として成功してからはギャンブルでお金を失いまくり、アジア各地の貧困地域をナマで見てきた著者が語る「カネ」の話。

日本では「カネ」の話をするっていうのは「下品」だという風潮があるけど、そういう「金銭教育」についても一言もの申してたりして、この意見がまた中々面白い。

「カネ」と「シゴト」の話

本書1冊通して言っている主なことは「貧乏」というものがどれだけ人を不幸にしてしまうのか。

特に、世界の貧困地域を見てきた中で、お金がないというだけでどれだけ人は悲惨な思いをすることになっているかという話はかなり心に響く。

ただ、それと同時に、自分の印象に残ったのは「どうやってお金を稼いだらいいのか」っていう考え方。

高校を中退して、義父が自殺し、親からもらったなけなしの100万円を持って美大受験のために上京。

その後、最初の予備校での成績が最下位。

そんな人間が、いかにして「絵」でごはんを食べていけるようになったのか。

そのためにどんなことをやったのか、どうやって食えるようになっていったのか。

この辺りの、お金を「稼ぐ」ための話っていうのが、読んでて参考になりまくる点が多くて「ビジネス書」的な点でもなかなか良い本なのではないかと思います。

参考

なんかテレビドラマにもなってたみたいですね。

一般的にはこの「毎日かあさん」が有名らしい。現在Kindleストアでセールもやってる


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