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両親やパートナーと真面目にお金の話を始めるための手引き

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先日の「Kindleで買えるほぼ全部の本が50%ポイント還元セール」の時に購入した本。

「通常モード」ならばまず買うことはなかったと思うんですが、セールの熱狂の中で購入しつつも、これが中々に自分の環境にマッチする項目が多く、色々考えるきっかけになる良い本でした。

テーマは「家族がより豊かになるためのお金の話」

そして、これを以下の3つの視点から教えてくれる本でした。

  • お金を増やす「親」の習慣とは?
  • お金を増やす「子ども」の習慣とは?
  • お金を増やす「夫婦」の習慣とは?

何よりもこの本が素晴らしかったのが、「自分の」お金の知識ではなく、お金にまつわる家族・親族との関わり方、というのを考えることができたことでした。

「お金の知識」だけで言えば、まぁそれほど大したことが書かれてる感じはしないんですが「家族のお金の話」という「自分一人では」絶対に解決できない課題への解決方法のアプローチを教えてくれるところが素晴らしい。

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親に生命保険の金額を聞いたらブチ切れられた

とりあえず、この冒頭のストーリーを読んでピンとくるところがある人は文句なしに「買い」の本だと思います。

「オヤジさぁ、いくらの生命保険をかけてるのか、教えてくれないかな?」

50代の彼は、高齢になった両親と自分の「今後のいろいろ」を考えなければならない時期になったために、親の資産や保険の内容を把握する必要性を感じていました。そして、意を決して、質問したのです。

「縁起でもないことを聞くな! オレはまだまだ死なないぞ!」

「菅井、おかしいと思わないか。子どもにお金を残すための〝生命保険〟だろ。なのに、子どものオレがなんで金額を聞いちゃいけないんだ?」

友人は、どうすればお父さんを怒らせずに、「金額を聞く」ことができたのでしょうか? お父さんは、どうすれば子どもに「お金の心配」をかけずにすんだのでしょうか?

私の場合、まだ自分自身は30代で、この「例」から考えればまだまだ「先のこと」かもしれませんが、すでに両親も還暦を過ぎ、世の中いつなにが起こるかなんてわかるわけないから、できることを進めておくに越したことはない。

何よりも、お金のことが原因で(少なくとも今の所うまくいっていると思う)兄弟3人の仲が悪くなるとか、そういうのは可能な限り避けられるようにしておきたい。

そのためにどういうことをすべきなのか。

自分の資産内容をオープンにすべき

まず最初に出てくるのが「親」としての目線。

「家族を豊かにする」ためには、親は、子どもに、自分の資産内容をオープンにすべきです。

「生前に、自分の資産をきちっとオープンにして、「オレはこう考えている」と子どもたちに伝えておけば、争いは回避できるケースがたくさんあるんです。

とは言え、これは現段階の自分の場合「親に知ってほしいこと」であって「自分がどうすべきか」という内容ではありません。

で、その場合にどうするのか、という導入として役に立つのが、最近ちょいちょい見かける「エンディングノート」を使うテクニック。

いろいろな種類のエンディングノートがありますが、たいていは「預金」や「保険」、「不動産」などの資産を書く項目があります。ここに現状の金額を記入するんです。 病気になったとき、介護が必要になっ たときの対応、葬儀の希望などを書くページもありますから、「自分の考えを整理する」のにもちょうどいいはずです。

これを「子ども」はどう使うのか、というと

みずからエンディングノートを書いて「資産」や「考えていること」をまとめ、親に見せて、それを機に親にも書いてもらうわけです。

「資産」の項目は最後にして、まずは親のヒストリーを聞いてください。新聞記者になったつもりで、取材するんです。話を聞いて、それを記入していくわけですね。じつは、これ、最高の親孝行です。

子どもとの「お金の話」と夫婦での「お金の話」

全体的に、こんな感じの流れで「家族のお金の話」が色々展開されていきます。

細かいテクニックが書かれてたりってのもあるけど、大きな流れとしては「家族でのお金の付き合い方」という「つながり」を大事にした話が大半です。

0歳の息子を持つ親的にも「子どもにどうやってお金の話をしていくのか」というので参考になる話がいっぱいありました。

「毎月2000円」と決めてあげると、子どもからすれば、「なにもしなくても」お金がもらえるのが当たり前になります。これは、給料を「もらう人」の発想です。 でも、自分が「解決した」対価としてお金を もらうということは、その月の自分の「働きしだい」で収入が変わるわけです。

↓ 他にも「子どもの目線」としてこんな「わかりやすいたとえ話」なんかもありました。

親だからといって甘えず、むしろ「金融機関」だと思えばいい。あなたに融資(相続)してくれるかもしれないのですから、銀行と同じです。

↓ こんな「具体的な目安」なんかもあったし

投資する割合(%)=100-自分の年齢

↓ こういう、いろーんな意味で気をつけないといけない大事な話も出てきました。(夫婦のお金の話)

相手が「大丈夫、大丈夫、任せておいて」と言うときは、「あまり信用しないほうがいい」というのが銀行員を長年してきた私の結論です。

まとめ とりあえず俺用のエンディングノート買うわ

とりあえず、ぼくはこの本読んでエンディングノート買おうと決意しました。

「デジタルのメモでもいいじゃん」と思ってたけど、デジタルのメモには「パスワードかかってる」とか「親には難しい」とかの障壁があるため、親に見せる目的だとしても、自分の思いを残す目的だとしても、なんらかの記録は「紙」で残しておく必要はありそうです。

1Passwordにお金関連のいろんな情報も入れてるけど、これを見るためのマスターパスワードがわからないと結局自分以外では確認できないし、でもマスターパスワードを紙に書いてしまうってのはリスク高すぎるから悩ましい。

ぼくが死んでも、嫁が生きてたらぼく以上に把握できてるんで大丈夫だけど、両方同時に何かあった場合には、どうしようもなくなってしまいますからねぇ。

たとえ口座に残ってる金額が10万20万だとしても、もしもの場合にはあるに越したことがないのは確かなわけで、その資産をちゃんと安全確実に取り出せるようにしておくのは、子を持つ親的にはきっとすごく大事なことなんじゃないかと改めて思った次第です。

とりあえずAmazonで「エンディングノート」で検索したところ、コクヨのノートが圧倒的に評価が高かったので、これを買って「どういうことを書いたらいいのか」ってのをちょっとお勉強してみようと思います。

家族各位
そういうことでぼくに何かあった時はエンディングノート探してください

参考

1Passwordの便利さはログイン以外で役に立つことだった | ごりゅご.com


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