書籍執筆から編集、販売まで基本的に全部「ひとり」で行ったことで2012年に大きな話題になった「ジーンマッパー」の作者藤井大洋氏の2冊目の物語がKindleで購入できるようになっているのを発見し、すかさず購入&読破いたしました。
本編自体はサクッと読める短編的なものでしたが、前作と変わらぬ「近未来描写」はリアルで面白く、また今回は物語の後に付いてくる「解説」も、ヒジョーに面白いものでした。
5年後の日本 地下経済での「電子マネー」
前作ジーン・マッパーの舞台が25年後の世界だったのに対し、今作UNDER GROUND MARKETの舞台は5年後の日本。
超「近未来」が舞台ながらも、前作と同じくリアリティ溢れる「テクノロジーが進化した世界」であることは変わらず、この世界観を読んでいるだけで非常に楽しい。
今作のメインとなるテクノロジーは「電子マネー」
「アイペイペイ」という電子マネーの流通が大きく広がり、消費税が10%に到達した日本では税金がかからない電子マネーを利用する人々が大きく増えてきて…
みたいな感じで、ジーンマッパーの世界を見て未来の技術にわくわく出来たような人ならば文句なく楽しめる作品。
前作よりも短いストーリーで、一般的な文庫本で言う「短編集の中の1話」くらいのサイズで、販売価格が100円。
「本」にする場合には複数話つめこまないと難しいけど、電子書籍ならば「1話」だけでも簡単に提供できる。
これもまた「書籍のマイクロコンテンツ化」の1つの形なのかもしれません。
電子書籍 ジーンマッパー 設定も物語も販売方法もすげー面白い! | ごりゅご.com
Gene Mapper (ジーン・マッパー)[Kindle版]
posted with ヨメレバ
Fujii Taiyo Taiyo Lab 2012-07-12