編集市川氏より献本頂きましたありがとうございます。
僕らの時代のライフデザインは、家、オフィスを持たず旅をするように生活をした1年間を送った筆者について、また、そこで知り合った「ライフデザイナー」の人々の生き方、働き方、考え方を紹介した1冊。
共感しまくれて刺激を大いに受けた1冊
最近の市川本(ダイヤモンドの編集者市川氏が担当した本。私の書籍も担当して頂いて、それが縁でよく献本頂く)の中で、個人的に気に入っているのが「だから、僕らはこの働き方を選んだ」という、生き方、働き方について書かれた本。
参考:「仕事」について改めて考えるきっかけに【書評】だから、僕らはこの働き方を選んだ
「僕らの時代のライフデザイン」も、タイトルからして明らかに「それ系」であり、期待に胸膨らませながら読み始めてみた。
で、「はじめに」を読んでみると、なんか1年間家も仕事場も持たず生活をするという、ものすごーく面白そうなことをやっているではないですか!
ノマド・トーキョーは本来の「遊牧民」の意味に近い、定住書を持たない「ノマドライフ」です。(中略)しかも、これまで通り仕事もちゃんと続けるというルールを課して、生活そのものの変化を実験してみました。
そして、面白過ぎる筆者の体験を知ってからテンションが上がりまくってしまい、そのまま1冊一気に読み切ってしまった。
で、感想を一言。
ものすげぇ共感できて、ものすげぇ刺激を受けまくって、ものすげぇ色んな人に勧めたい。
ライフ「デザイン」であって、ライフ「プラン」ではありません。これは重厚長大にプランニングして設計図を描き、その通りに進めていくという従来型の「逆算」の人生設計ではなく、いわゆる「デザイン思考」の発想に近い考え方です。
「ライフデザイン」という考え方をベースにした、「僕らの時代」で生きていくための様々な生き方や考え方。
震災をきっかけに、子供を連れてタイに移住した人、マレーシアに住みながら日本との往復を繰り返す人だとか、千葉と東京を平日、休日で棲み分けている人など、とにかく色んな種類の「自分の人生をデザインした」人達が登場し、その人の言葉を聞くことが出来る。
こういう生き方って、一見すると「常識外れ」で「常人にはできない」ってイメージを持ってしまいそうなんだけど、すくなくとも経済的な点ではさほど難しいことではなくなっているし「実践」するための参考になる話というのが本書の中に大量に書かれている。
別に、全員が全員こんな生き方をすればいいとは思わないし、こういう生き方が「よいこと」だとは思っていない。
本文中でも筆者はそのように述べているが、いい意味で「変な生き方してる日本人」がいっぱいいるっていう事実には大いに刺激を受けたし、もっともっと自分も「変な生き方」を目指していかねば、と思うことが出来た。
個人的には「家を持たない生活」をした筆者の体験談をもっともっと突っ込んで欲しいと思ったんだけど、それを書いてしまうと1冊では全然終わらないみたいだし、「機会があれば体験談をまとめたい」というようなニュアンスの文章が出てきたんで、それはそれでまた期待して次の本を待つことにしよう。
刺激受けたのと関係ないけど、しなやかになるために来月シンガポール行ってくる!